【荒ダタラ山】Mount Adatara. INORI To Fukushima
先週の【ノアの鳩】と同じ構図で対になるものです。
大型船のような魚にも見える物体が、荒れた山(荒ダタラ山)の頂上に留まっています。
山の下には、汚染土を入れた黒いフレコンバッグが積まれ、
海洋放出されたトリチウムの波が見えます。
プラスチックと共に、魚にも人間の体内にも異物が入り込みます。
背景色全体を疲れた肌色のようにしたのは、
血の流れる人々が暮らしているという表現ですが、
いまだに空には雪がちらつき、歪んだ暗い太陽は、
爆発した原発の印象すらあります。
3.11東日本大震災、原発人災から11年。
被災地フクシマの美しき安達太良山は、
故郷の無い荒れた山(荒ダタラ山)となってしまっているという、
2022年の鎮魂のオモイを描きました。
【荒ダタラ山】Mount Adatara. INORI To Fuku shima
【荒ダタラ山】Mount Adatara. INORI To Fuku shima
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