【四季折の四樹】 Four trees that live in four seasons
一つの画面に四季と、春夏秋冬の各季節を生きる樹を描く。
四分割の絵・・猫では制作してきたが、樹では初めてだ。
樹の様子や動きを思うときに、最終的に不思議とトランプの柄形状になった。
冬は体が固まってもしっかり(ダイヤ)とか、
春は枝垂れ桜のようにやわらかく(ハート)、
夏は背伸びして青々葉が茂り 入道雲は夕立もありとか(クラブ)
秋はマッチ棒に火がついた感じなどの印象があり(スペード)という風だ。
配列は順ではなく、色合いなどで決めた。
大きな悲しみを経験すると、季節も時間も感じられず、
近くの存在も声も、はるか遠くの彼方に聞こえる。
深い孤独の中でも、暗闇ではなく命は廻り動いている。
四季を、各一本の樹と共にこのように描いたのは、
それが動機だったかもしれない。
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